

長野県生坂村の里地里山を、村の内と外の人がともに再生していく共創型のプロジェクトです。竹林を整え、休んでいた田に水を入れ、そこへ戻ってくる生きものを記録する。手を動かしながら、持続可能なコミュニティのかたちを探しています。

長野県生坂村は、2022年6月に「生坂村ゼロカーボンシティ宣言」を発出し、翌2023年4月には環境省の脱炭素先行地域に選定されました。いくさか『創造の森』は、こうした取り組みを象徴するコミュニティの場として構想が始まりました。
けれど、環境のためだけの場所ではありません。どうすれば持続可能なコミュニティをつくれるのか。村外の方が何度も訪れたくなるには、どんな工夫が必要か。遊ぶように働き、暮らせる場所をつくるには何がいるのか。こうした「問い」への答えを、村民と村外の方がともにアイデアを出し合いながら、試行錯誤して探していく。それが創造の森の進め方です。
目指しているのは、関わってくださった方すべてにとって、何度も訪れたくなる「第2のふるさと」と呼べる場所。2022年度からの構想期間を経て、2025年度より実施期間に入りました。
いくさか『創造の森』は、里地里山の再生であると同時に、支え合いの仕組みを備えた場づくりでもあります。次の五つを、目指す状態として掲げています。
最終的には、各地に同じような『創造の森』が生まれ、それぞれの地域を旅するように人が行き来する、環境と経済のつながりを築きたいと考えています。
1.5ha
活動エリアの面積
123名
延べ参加人数
(2026年4〜9月)
※スタッフ・講師を含む
5回
開催実績
(2026年4〜9月)
57種
1日の調査で確認した
動植物の種数(最多)
※AI判定アプリを使用
整備、農、調査。この三つを行き来しながら、里山を少しずつ動かしています。

放置され、密集した竹林に、ナタとのこぎりで手を入れます。2年をかけて整えた場所にも、春になると竹が勢いよく伸びます。間伐した木は薪に、枝はチップにしてエリアに敷きます。自然の力強さを感じながら、参加者の皆さまとともに手を入れつづけています。

2026年5月、創造の森としてはじめての田植えを行いました。一列に並んで手で植える、昔ながらの手植えの方法で、およそ2時間。9月には稲刈りを終え、はじめての米づくりがひと巡りしました。畑ではジャガイモ、オクラ、ズッキーニなどを育て、収穫したその日の食事に使っています。

立教大学の奇二正彦准教授とともに、野鳥をはじめとする動植物を観測しています。春の観測では野鳥35種、夏の観測ではAI判定アプリも使いながら動植物57種。センサーカメラには鹿、イノシシ、カモシカ、リスの姿が。手を入れるほどに、記録は変わっていきます。
2024年7月、虎ノ門ヒルズで開いた企業向けの事業説明会には、72名の方にお越しいただきました。その場で寄せられたのは、次のような声です。
創造の森は、整備の現場であると同時に、人が学び、自然との関わり方を見つけ直す場所でもあります。目的をお聞かせいただければ、できることをご一緒に考えます。
01
竹林の整備、田植え、生きものの観測。実際に体を動かしながら自然に触れ、学ぶ時間を、半日または終日の形で組み立てます。一般参加型の年間プログラムでは、2026年4月から9月までに5回を開催し、延べ123名(スタッフ・講師を含む)の方にご参加いただきました。宿泊を伴う研修については、宿泊先や受入条件を含め、個別にご相談ください。
02
脱炭素先行地域としての取り組み、ネイチャーポジティブ、関係人口づくり、獣害対策。ご関心のあるテーマを事前に伺ったうえで、現場をご案内します。
03
2024年度には、生坂村と複数の企業によるコンソーシアム形式で、観光庁「第2のふるさとづくりプロジェクト」モデル実証事業を実施しました。中長期での関わり方も、ご相談を承ります。
毎月、この森で起きたことを記録しています。